「『ハチミツとクローバー』−羽海野チカ」

ラストのどんでん返しだよね、問題は。

羽海野さんは最初から「原田さんと理花さんの事故で始まって、はぐちゃんの事故で終わる」という構図を考えていたのかな?

このお話を読んで僕が真っ先に考えたのはそういうことだった。読み終わって気が付くのだけど、このお話、かなり早い段階からエンディングのための布石があちこちに置かれている。

マンガってのは雑誌の都合で話を早めたり、延ばしたりする。だから、途中でつじつまが合わなくなり、「いいわけっぽい話」が挿入されたりする。

ところが、『ハチクロ』にはそれがない。

最初から頭の中にあったエンディングを迎えるために、これらの布石を使って、意識的に、確実に、一つ一つ、はぐちゃんの退路を断っている。

そして、あの事故。

あの事故で、はぐちゃんは修ちゃんを選ぶしかなくなった。外堀は作者の手で埋められていた。

そう。あの事故は作者の陰謀だったのだ。だって、あの事故がなければ、はぐちゃんが修ちゃんを選択するという可能性はなかったのだから。

というか、なんでそうなるのか、しばらく分からなかったよ。そんな予兆、少しもなかったじゃないか・・・。(; ;)

そんなふうに考えると、このお話はラストからできあがったものじゃなかったのかなと思うんだ。

何年か前の原田さんと理花さんの事故。トラウマを負ってしまった2人。そして、後輩たちによるトラウマからの解放。それがこのお話のメイン。

はぐも、竹本も、山田さんも、真山も、森田も、みーんな、脇役。主人公は俺だったのさ〜、へへへ。by 修ちゃん

そこまでは言わないだろうけどね。(^^ゞ

でも、もし、そうだとすると、作者ってのはよほど残酷なんだ。あのラストがあるのに、はぐちゃんに「美乳〜(; ;)」とか言わせてたんだから。

まぁ、でも、それも人生なのかもしれない。残念ながら、何も起こらない人生なんてない。そう思っている人が多いけど、そう願っている人が多いけど。

「神はその人が乗り越えられる壁しか与えない」。そういうときは、この言葉を信じてがんばるしかない。はぐちゃんならこのピンチを乗り越えられる。そう思ったから、神(作者)はこの試練を与えたのだから。

最後に、登場人物に一言ずつ。

山田さん、山田さん。あなたほどオイシイ人はいない。美貌だけでなく、美脚、美乳の持ち主。でも、あなたはこのお話のピエロだった。引き立て役だった。あ まりにも可哀想だったので、真山のクローンをあてがってもらったけど、それはそれでひどいんじゃないかと・・・。(ノ_<。)

竹本くん、竹本くん。君はいい人。本当にいい人。だからずっとお友達でいましょうね。自分探しの旅がなかったら、主人公としての立場はまるでなかった・・・。

森田くん、森田くん。君のエピソードはちょっと重かったね。外伝でよかったのではないかな。僕は君に『めぞん一刻』の「四谷さん」でいて欲しかったのかもしれない。

真山くん、真山くん。そういえば、君だけは設定ミスがあったよね。「いいわけっぽい話」あったよね。とすると、ここまでいい奴にする予定なかったのかな?

はぐちゃん、はぐちゃん。君は自分の道を行ってね。君をねたむ人がいるけど、それに負けないだけ、君を愛してくれる人がいるのだから。

花本さん、花本さん。・・・。けっ。(--#)

【2006/12/20 16:28 】
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